新着情報一覧

2022.12.10

「部材在庫 見える化」の良い機会かも?

 2022年は、コロナ禍による物流の停滞、原油・原材料価格の高騰、半導体など部材の調達難、急激な円安の進行と物価高など、非常に厳しい経営環境下の一年でした。しかし、最近は「顧客の発注状況はかなり回復してきたが、受注するための原材料は未だ不足している」というお声を、受注生産型の企業を中心にお聞きするまでになってきました。
 部材調達難に関しては今後も継続するものと想定されますが、一方、自社の倉庫の状況は「以前に受注した製品のメンテナンス用部材としての取り置き分や今回の受注分と類似する部材は相当量在庫があるが、転用できるかも不明のため新規発注品の納入待ちで未だ生産できていない」などで、お困りではありませんか?
 私は見込生産型の製造業におりましたので、顧客の需要予測とそれに基づく部材の適正在庫数量の把握や在庫・発注の効率的な管理方法などについては、常に細心の注意を払ってまいりました。受注生産型の企業では、受注生産であるがゆえに部材の在庫・発注管理に関しては、見込生産型のような管理方法はあまり必要でなかったのかも知れません。しかし、現在のような環境下では、「今までと同じ仕事の仕方!」のままで果たして大丈夫でしょうか?一度「部材在庫のみえる化と見直し」をしてみる良い機会かもしれません。
 これからすこしの間は、ご支援企業での実例も交えながら「在庫・発注管理効率化のための管理区分であるABC分析や使用部材の共通化の方法、顧客の需要予測やそれに基づく適正在庫量の求め方」などについて、もう少し詳しくお話していこうと思います。
pagetop