新着情報一覧

2025.06.26

作業場の属人化防止のための5S

 前回も述べましたが、自社の課題解決という目的達成のために、5S他の改善手段を実施するということが肝要と考えています。現在のご支援先の場合であれば、課題はあくまでも製造作業の標準化および多能工化の推進であり、その課題解決のための手段の一つとして5Sを実行するということになります。
 作業標準化の効果としては「①品質の均一化 ②属人化の防止 ③作業の効率化」という三点が挙げられますが、多くの中小製造業の現場や設備周りにおいては、治工具のひとつに至るまで現在の作業者でしか判らない程に属人化されている状況が目に付きます。先ずはそこから改善に着手しなければ、作業の標準化や技能承継・多能工化の実現は難しいと言わざるを得ません。更には、5Sの実施自体についても、目的達成のための費用対効果という観点からして、どのレベルまで実行すれば適切なのか?という問題についても検討する必要があります。
pagetop