前回、目的達成のための手段の実行については、費用対効果の観点から考慮することも必要であると述べました。ご支援先においても、最優先課題である製造作業の標準化および多能工化の推進という目的を達成するため、その手段の一つとして５Ｓを実施してもらいましたが、ともすると、イメージし易い？５Ｓを細部に亘り徹底的に実行してしまう傾向にありました。そこで、良い意味で５Ｓの実施は程ほどに(費用対効果の観点から)して、本来の目的(製造作業の標準化および多能工化の推進)達成のためのステップに移行する様アドバイスしました。
　また、ご支援先の課題解決については、社長・従業員の皆さんにはなかなか具体的にはイメージし辛いとは思いますが、できる限り解り易くその改善の行程を見える化してご提案することが、専門家としての役割であると考えます。具体的には、改善の実施項目をご支援先で実行可能な形でスケジュリングして見える化し改善の進捗を管理していくことであり、次回は、そのスケジュリングについてお話ししてみたいと思います。